在宅マッサージと鍼灸で健康寿命UP!訪問鍼灸マッサージで体の不調を改善しませんか?
「在宅マッサージと鍼灸」について、その効果や費用、利用方法まで徹底解説します。この記事を読めば、寝たきりや歩行困難、慢性痛などでお悩みの方々が、自宅で質の高い施術を受けられる訪問鍼灸マッサージのメリット・デメリット、鍼灸との併用効果、保険適用について理解できます。費用や施術の流れ、よくある質問への回答も網羅しているので、安心して在宅医療サービスの利用を検討できます。快適な生活を送るための第一歩として、ぜひご一読ください。
1. 在宅マッサージとは?
在宅マッサージとは、国家資格を持つマッサージ師が、ご自宅に訪問して行うマッサージ施術のことです。歩行が困難な方や、通院が難しい方でも、自宅でリラックスしながら専門的なマッサージを受けることができます。医療保険の適用が可能で、医師の同意があれば費用負担を軽減できます。単なるリラクゼーション目的ではなく、機能回復を目的とした医療行為として位置づけられています。具体的には、筋肉の緊張緩和、関節の可動域拡大、血行促進、疼痛緩和などを目指します。寝たきりや脳梗塞後遺症、パーキンソン病、変形性関節症、廃用症候群などの症状を抱える方に広く利用されています。
1.1 在宅マッサージのメリット
在宅マッサージには様々なメリットがあります。主なメリットを以下にまとめました。
メリット | 詳細 |
---|---|
1.1.1 費用を抑えられる |
健康保険が適用されるため、自己負担額を抑えることができます。費用の負担が少ないため、継続的な施術を受けやすくなります。 |
1.1.2 自宅でリラックスして施術を受けられる |
自宅という慣れた環境で施術を受けられるため、リラックスして施術に臨むことができます。移動の負担がなく、体への負担も軽減されます。着替えや施術スペースの準備など、最低限のご協力は必要です。 |
1.1.3 継続しやすい |
通院の必要がないため、天候や体調に左右されず、継続して施術を受けることができます。継続することで、より効果を実感しやすくなります。 |
1.1.4 生活リズムを崩さない |
自宅で施術を受けられるため、普段の生活リズムを崩すことなく施術を受けることができます。時間を有効に使うことができます。 |
1.1.5 精神的な負担の軽減 |
自宅でリラックスして施術を受けられるため、精神的な負担を軽減することができます。家族のサポートも受けやすく、安心感につながります。 |
1.2 在宅マッサージのデメリット
メリットが多い在宅マッサージですが、いくつかデメリットも存在します。事前に理解しておきましょう。
デメリット | 詳細 |
---|---|
1.2.1 施術スペースの確保が必要 |
自宅に施術を受けるためのスペースを確保する必要があります。ベッドや布団などの施術場所、マッサージ師が移動するためのスペースが必要です。 |
1.2.2 訪問可能なエリアが限られている場合がある |
事業者によっては、訪問可能なエリアが限られている場合があります。遠方の場合は、訪問が難しい場合もあります。事前に確認が必要です。 |
1.2.3 予約が取りにくい場合がある |
人気の事業者の場合、予約が取りにくい場合があります。希望の日時に予約が取れない可能性も考慮しておきましょう。 |
1.2.4 施術内容が限定される場合がある |
医療保険適用範囲外の施術は、別途料金が発生する場合があります。また、設備の都合上、一部施術が提供できない場合もあります。 |
上記以外にも、施術を受ける方の状態や、住環境によっては、対応が難しいケースもあります。まずは、事業者に相談し、無料体験やお試し施術などを利用して、自分に合ったサービスかどうかを確認することをおすすめします。ケアマネージャーに相談してみるのも良いでしょう。
2. 鍼灸とは?
鍼灸は、東洋医学に基づいた伝統的な治療法で、身体に鍼(はり)を刺したり、灸(きゅう)で温熱刺激を与えることで、様々な症状の改善を図ります。WHO(世界保健機関)もその効果を認めており、腰痛、肩こり、神経痛、関節炎、リウマチ、自律神経失調症など、幅広い疾患への適用が期待されています。鍼灸は、身体のツボを刺激することで、自然治癒力を高め、身体の機能を回復させることを目的としています。西洋医学では対処が難しい慢性的な痛みや不定愁訴にも効果を発揮することがあります。
2.1 鍼灸の効果
鍼灸には、様々な効果が期待できます。主な効果は以下の通りです。
2.1.1 血行促進効果
鍼灸刺激は、自律神経系や内分泌系に作用し、血管拡張作用をもたらします。血行が促進されることで、酸素や栄養が体の隅々まで行き渡り、老廃物の排出もスムーズになります。冷え性の改善にも効果的です。
2.1.2 鎮痛効果
鍼灸治療は、エンドルフィンやエンケファリンといった鎮痛作用を持つ神経伝達物質の分泌を促進します。これらの物質は、モルヒネの数倍もの鎮痛効果を持つと言われています。 また、鍼灸は、痛みの伝達を抑制するゲートコントロール理論にも基づいており、即効性のある鎮痛効果が期待できます。
2.1.3 免疫力向上効果
鍼灸刺激は、白血球の産生を促進し、免疫機能を高める効果があります。免疫力の向上は、感染症の予防だけでなく、がんの予防にも繋がると考えられています。
その他にも、鍼灸には以下のような効果が報告されています。
効果 | 説明 |
---|---|
自律神経調整効果 | 自律神経のバランスを整え、ストレスや不眠の改善に役立ちます。 |
筋肉の緊張緩和効果 | 筋肉の緊張を和らげ、肩こりや腰痛などの症状を緩和します。 |
内臓機能調整効果 | 内臓の働きを調整し、消化不良や便秘などの改善に役立ちます。 |
2.2 鍼灸を受ける上での注意点
鍼灸は安全な治療法ですが、いくつかの注意点があります。
2.2.1 施術後のだるさ
鍼灸治療後、一時的にだるさや眠気を感じる場合があります。これは、身体の反応によるもので、通常は数時間から数日で治まります。
2.2.2 内出血のリスク
鍼を刺す際に、まれに内出血が起こることがあります。これは、毛細血管が傷つくことによって起こりますが、通常は数日で自然に吸収されます。
その他、以下のような点に注意が必要です。
- 空腹時や満腹時は避ける
- 飲酒後や激しい運動後は避ける
- 妊娠中は、施術を受ける前に医師に相談する
- 出血しやすい病気の方は、施術を受ける前に医師に相談する
- 金属アレルギーの方は、施術を受ける前に医師に相談する
安心して鍼灸治療を受けるためには、経験豊富で信頼できる鍼灸師を選ぶことが大切です。施術を受ける前に、気になることは何でも相談しましょう。
3. 在宅マッサージと鍼灸の併用効果
在宅マッサージと鍼灸は、それぞれ単独でも効果的な施術法ですが、併用することで相乗効果が期待できます。それぞれの施術の特徴を理解し、組み合わせることで、より効果的に体の不調を改善し、健康寿命の延伸を目指しましょう。
3.1 相乗効果で得られるメリット
在宅マッサージと鍼灸を併用することで、次のような相乗効果が期待できます。
メリット | 在宅マッサージ | 鍼灸 | 併用効果 |
---|---|---|---|
血行促進 | 筋肉の緊張を緩和し、血流を改善 | ツボ刺激で血行促進効果を高める | より効果的に血行を促進し、冷えやむくみの改善を促す |
疼痛緩和 | 筋肉のコリや痛みを直接緩和 | 鎮痛効果のある神経伝達物質の分泌を促進 | 慢性的な痛みや神経痛の緩和に効果的 |
リラックス効果 | 心地よい刺激でリラックス効果を高める | 自律神経のバランスを整え、心身のリラックスを促進 | ストレス軽減や不眠改善にも効果を発揮 |
免疫力向上 | 血行促進により免疫細胞の活性化を促す | 免疫機能を調整し、抵抗力を高める | 免疫力向上による病気予防効果を高める |
可動域改善 | 関節の可動域を広げ、柔軟性を高める | 筋肉の緊張を緩和し、関節の動きをスムーズにする | 日常生活動作の改善に繋がり、自立支援にも効果的 |
3.2 具体的な併用方法
3.2.1 マッサージと鍼灸の同時施術
同じ日にマッサージと鍼灸を連続して行うことで、より高い効果が期待できます。例えば、マッサージで筋肉の緊張を緩和した後に鍼灸を行うことで、ツボへの刺激がより効果的に伝わりやすくなります。
3.2.2 マッサージと鍼灸を交互に施術
週ごとにマッサージと鍼灸を交互に行う方法も効果的です。体の状態に合わせて施術方法を変えることで、より柔軟なケアが可能になります。例えば、痛みが強い時期は鍼灸で集中的に痛みを緩和し、痛みが落ち着いてきたらマッサージで体のメンテナンスを行うといった方法が考えられます。
3.3 併用時の注意点
在宅マッサージと鍼灸を併用する際には、以下の点に注意しましょう。
- 施術を受ける前に、施術者へ既往歴やアレルギーの有無などを伝えることが重要です。
- 施術後は、十分な水分補給を行い、安静にするように心がけましょう。激しい運動や飲酒は控えましょう。
- 施術中に痛みや違和感を感じた場合は、すぐに施術者に伝えるようにしましょう。
- 鍼灸施術後は、まれに内出血が起こることがあります。通常は数日で消失しますが、気になる場合は施術者に相談しましょう。
在宅マッサージと鍼灸を適切に併用することで、より効果的に体の不調を改善し、健康寿命の延伸に繋げることが期待できます。それぞれの施術の特徴を理解し、ご自身の状態に合った施術プランを検討しましょう。
4. 訪問鍼灸マッサージの対象者
訪問鍼灸マッサージは、様々な健康上の問題を抱えている方にとって、非常に有益なサービスです。特に、通院が困難な方々にとって、自宅で専門的なケアを受けられることは大きなメリットとなります。以下では、訪問鍼灸マッサージの主な対象者について詳しく説明します。
4.1 寝たきりの方
寝たきり状態の方は、身体機能の低下や褥瘡(床ずれ)のリスク、関節の拘縮、筋力低下、便秘、抑うつ状態など、様々な健康問題を抱えがちです。訪問鍼灸マッサージは、これらの症状を緩和し、生活の質を向上させるのに役立ちます。血行促進効果のあるマッサージや鍼灸は、褥瘡の予防や改善に効果的です。また、関節可動域訓練や筋力トレーニングを組み合わせることで、身体機能の維持・向上を目指します。さらに、精神的なケアも同時に行うことで、心の健康もサポートします。
4.2 歩行が困難な方
歩行が困難な方の場合、通院自体が大きな負担となります。訪問鍼灸マッサージであれば、自宅で施術を受けられるため、その負担を軽減できます。歩行困難の原因は様々ですが、変形性膝関節症、脳梗塞後遺症、パーキンソン病、脊柱管狭窄症などが挙げられます。訪問鍼灸マッサージでは、個々の状態に合わせた施術を行い、痛みの緩和、関節可動域の改善、筋力強化などを目指します。歩行補助具の使用指導や、住宅改修のアドバイスなども行うことで、より安全で快適な生活を送れるようサポートします。
4.3 慢性的な痛みを抱えている方
慢性的な痛みは、日常生活に大きな支障をきたします。腰痛、肩こり、頭痛、神経痛など、痛みの種類は様々ですが、訪問鍼灸マッサージは、これらの痛みを緩和する効果が期待できます。鍼灸治療は、痛みの原因となる筋肉の緊張を和らげ、血行を促進することで、自然治癒力を高めます。また、マッサージによる筋肉のほぐしやストレッチも効果的です。痛みの種類や程度に合わせて施術内容を調整することで、より効果的な pain management を目指します。 例えば、ぎっくり腰のような急性腰痛症や、慢性腰痛症、坐骨神経痛など、様々な痛みに対応可能です。その他、変形性頸椎症や頸椎椎間板ヘルニア、五十肩、腱鞘炎、リウマチなどの症状にも効果が期待できます。医師の同意があれば、ペインクリニックと併用することで、より効果的な疼痛管理が可能になります。
4.4 その他
上記以外にも、様々な方が訪問鍼灸マッサージの対象となります。
対象者 | 症状・状態 | 訪問鍼灸マッサージによる効果 |
---|---|---|
がん患者 | がんによる痛み、倦怠感、食欲不振、副作用による不調 | 痛みや不調の緩和、QOLの向上 |
認知症の方 | 認知機能の低下、行動・心理症状(BPSD) | 精神的な安定、生活リズムの調整 |
発達障害の方 | 感覚過敏、不眠、不安感 | リラックス効果、情緒の安定 |
精神疾患の方 | 抑うつ状態、不安障害 | 精神的なリフレッシュ、ストレス軽減 |
術後のリハビリが必要な方 | 関節可動域制限、筋力低下 | 機能回復の促進、日常生活動作の改善 |
ご自身の状態に適しているか、まずはお気軽にご相談ください。
5. 訪問鍼灸マッサージの費用と保険適用
訪問鍼灸マッサージの費用は、施術内容、施術時間、訪問エリア、事業者によって異なります。健康保険が適用される場合と、適用されない場合がありますので、事前に確認することが重要です。
5.1 健康保険適用となる場合
医師の同意書があれば、健康保険の適用を受けることができます。 慢性的な痛みや機能障害がある場合、医師の診断のもと、病名によっては保険適用で訪問鍼灸マッサージを受けることができます。保険適用となる場合は、1回あたりの自己負担額は数百円程度です。ただし、往診料や交通費などが別途かかる場合があります。また、施術内容や頻度についても医師の指示が必要となります。
5.2 健康保険適用とならない場合
医師の同意書がない場合や、リラクゼーション目的のマッサージ、慰安目的の鍼灸は健康保険の対象外となります。自費診療となるため、費用は事業者によって大きく異なります。1回あたり5,000円~10,000円程度の費用がかかることが多いです。施術内容や時間、訪問エリアなどによって費用が変動しますので、事前に事業者に確認しましょう。
5.3 費用の目安
項目 | 保険適用 | 保険適用外(目安) |
---|---|---|
施術料 | 数百円(1割負担の場合) | 5,000円~8,000円 |
往診料/交通費 | 事業者により異なる(数百円程度の場合が多い) | 0円~2,000円 |
初診料 | 事業者により異なる(数百円程度の場合が多い) | 1,000円~3,000円 |
再診料 | なし | なし、もしくは数百円程度 |
上記はあくまで目安であり、実際の費用は事業者によって異なります。無料体験や割引キャンペーンを実施している事業者もあるため、複数の事業者を比較検討し、自身に合った事業者を選ぶことが大切です。
5.4 保険適用に必要な手続き
保険適用で訪問鍼灸マッサージを受けるには、以下の手続きが必要です。
- 医師の診察を受け、同意書を取得する。同意書には、病名、施術部位、施術回数などが記載されます。
- 訪問鍼灸マッサージ事業者に連絡し、保険証、同意書を提示する。
5.5 費用の支払い方法
費用の支払い方法は、事業者によって異なります。現金、クレジットカード、電子マネーなど、様々な支払い方法に対応している事業者が多いです。事前に確認しておきましょう。
費用のことについて不明な点があれば、遠慮なく事業者に問い合わせてください。納得した上で施術を受けることが重要です。
6. 在宅マッサージ・鍼灸を提供する主な事業者
在宅マッサージ・鍼灸の提供事業者は、大きく分けて以下の3つの形態があります。それぞれの特徴を理解し、ご自身の状況に合った事業者を選ぶことが重要です。
6.1 訪問マッサージ・鍼灸専門院
訪問マッサージ・鍼灸に特化した専門院は、豊富な経験と専門知識を持つ施術者が在籍していることが多く、質の高い施術を受けられる可能性が高いです。また、症状に合わせたオーダーメイドの施術プランを提供してくれる場合もあります。定期的な訪問やリハビリテーションにも対応しているため、継続的なケアが必要な方に適しています。
6.1.1 訪問マッサージ・鍼灸専門院のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
専門性の高さ | 費用が比較的高額な場合がある |
きめ細やかな対応 | 対応エリアが限定されている場合がある |
リハビリテーションへの対応 | 予約が取りにくい場合がある |
6.2 鍼灸整骨院
鍼灸整骨院では、鍼灸だけでなく、マッサージや整体、骨盤矯正など、様々な施術を受けることができます。症状に合わせて施術方法を選択できるため、幅広いニーズに対応可能です。健康保険が適用される場合もあるため、費用を抑えたい方にもおすすめです。
6.2.1 鍼灸整骨院のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
様々な施術を受けられる | 訪問施術を行っていない院もある |
健康保険適用可能な場合がある | 待ち時間が発生する場合がある |
比較的安価な場合がある | 施術者の専門性が異なる場合がある |
6.3 訪問看護ステーション
訪問看護ステーションでは、医療保険適用で訪問マッサージや鍼灸を受けられる場合があります。主治医の指示が必要となるため、まずは医師に相談してみましょう。看護師による健康管理も同時に行ってもらえるため、医療的なケアが必要な方におすすめです。
6.3.1 訪問看護ステーションのメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
医療保険適用で費用を抑えられる | 主治医の指示が必要 |
看護師による健康管理も受けられる | 提供できる施術の種類が限られている場合がある |
医療との連携がスムーズ | 重症度の高い方が優先される場合がある |
事業者を選ぶ際には、国家資格の有無、施術経験、実績、口コミなどを確認しましょう。また、無料体験やカウンセリングを実施している事業者も多いので、積極的に活用し、自分に合った事業者を見つけることが重要です。「公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会」や「一般社団法人 日本鍼灸師会」などのウェブサイトで、地域の事業者を探すこともできます。
7. 訪問鍼灸マッサージを受ける際の流れ
初めての方でも安心して訪問鍼灸マッサージを受けられるよう、一般的な流れを詳しくご紹介します。
7.1 問い合わせと予約
まずは、電話やメール、ウェブサイトの問い合わせフォームなどを使って、事業者へ連絡を取りましょう。その際に、以下の情報を伝えることでスムーズな予約につながります。
- 氏名
- 住所
- 電話番号
- 希望する施術内容(マッサージ、鍼灸、または両方)
- 現在の症状や健康状態
- 希望する訪問日時
- 保険証の種類(国民健康保険、社会保険など)
事業者によっては、無料体験や相談を受け付けている場合もありますので、気軽に問い合わせてみましょう。
訪問可能な日時やエリア、施術内容、費用などを確認し、予約を確定します。疑問点や不安なことは、遠慮なく質問しましょう。
7.2 初回訪問時のヒアリングと施術
施術当日は、資格を持った施術者がご自宅に訪問します。初回訪問時は、施術前に丁寧なヒアリングが行われます。
7.2.1 問診票の記入とカウンセリング
現在の症状、既往歴、アレルギーの有無、服用中の薬などについて詳しく聞かれます。問診票に記入するほか、口頭での説明も大切です。些細なことでも伝えることで、より適切な施術を受けることができます。
7.2.2 施術計画の説明
ヒアリングに基づいて、施術内容や計画について説明があります。施術時間や頻度、費用、期待できる効果、施術に伴うリスクなどについて確認しましょう。不明な点があれば、その場で質問し、納得した上で施術を開始することが重要です。
7.2.3 施術開始
施術を受ける部屋に移動し、施術着に着替えるか、施術しやすい服装に着替えます。マッサージでは、うつ伏せや横向きなど、症状に合わせた体勢で行います。鍼灸では、症状に合わせて適切なツボに鍼やお灸を施します。施術中は、痛みや違和感があればすぐに施術者に伝えましょう。
施術 | 内容 | 期待できる効果 |
---|---|---|
マッサージ | 筋肉のこりをほぐし、血行を促進する | 肩こり、腰痛、むくみの改善 |
鍼灸 | ツボを刺激することで、体の機能を調整する | 痛み、しびれ、自律神経の乱れの改善 |
7.3 施術後のアフターケア
施術後は、施術者から日常生活における注意点や自宅でできるケア方法などのアドバイスを受けます。施術の効果を維持し、再発を防ぐためにも、アドバイスをしっかり守りましょう。
7.3.1 施術後の過ごし方
施術後は、激しい運動や飲酒は控え、十分な休息を取りましょう。水分を多めに摂取することも推奨されます。だるさや眠気を感じる場合がありますが、通常は一時的なものです。
7.3.2 次回の予約
施術の効果や状態に合わせて、次回の予約を検討します。継続的な施術が必要な場合は、定期的な訪問スケジュールを立てることができます。自分のペースに合わせて、無理なく続けられるように相談しましょう。
また、施術後の変化や気になることなどがあれば、次回の訪問時や電話などで気軽に相談しましょう。
8. 在宅マッサージと鍼灸に関するよくある質問
在宅マッサージと鍼灸に関するよくある質問をまとめました。疑問を解消して、安心して施術を受けていただけるよう、丁寧にご説明いたします。
8.1 施術に関する質問
8.1.1 施術時間はどれくらいですか?
施術時間は、症状やご希望によって異なりますが、マッサージと鍼灸を併用する場合、通常30分~60分程度です。マッサージのみ、鍼灸のみの場合は、20分~40分程度の場合が多いです。初回はカウンセリングや検査に時間を要するため、施術時間に加えて30分程度をみてください。
8.1.2 施術を受ける際の服装は?
マッサージを受ける際は、動きやすい服装がおすすめです。ジャージやスウェットなどが適しています。鍼灸を受ける場合は、施術部位にアクセスしやすい服装が望ましいです。施術着の用意がある場合もありますので、事前に事業者にご確認ください。更衣スペースの有無も確認しておくと安心です。
8.1.3 施術頻度はどれくらいですか?
施術頻度は、症状や体の状態によって異なります。週に1回~2回の頻度で施術を受ける方が多いですが、状態が安定してきたら、月に1回~2回のメンテナンスに切り替える場合もあります。施術者と相談しながら、最適な頻度を決めていきましょう。
8.1.4 施術中の痛みはありますか?
マッサージは、強い痛みを感じることはほとんどありません。もし痛みを感じた場合は、すぐに施術者に伝えてください。鍼灸は、髪の毛ほどの細い鍼を使用するため、痛みはほとんど感じません。まれに、チクッとした感覚や、鈍い痛みを感じることもありますが、我慢できないほどの痛みではありません。心配な方は、施術前に施術者にご相談ください。
8.1.5 施術後、入浴しても大丈夫ですか?
マッサージを受けた後は、血行が促進されているため、当日の入浴は控えることをおすすめします。鍼灸を受けた後も、施術部位を清潔に保つため、当日の入浴は避けた方が良いでしょう。シャワーで軽く流す程度であれば問題ありません。詳しくは施術者にご確認ください。
8.2 費用と保険適用に関する質問
8.2.1 保険は適用されますか?
医師の同意書があれば、健康保険の適用を受けることができます。 適用される場合は、1割~3割負担となります。保険適用外の自由診療となる場合もありますので、事前に事業者にご確認ください。また、往診料や交通費などが別途かかる場合もあります。
項目 | 保険適用 | 自由診療(目安) |
---|---|---|
マッサージ(30分) | 約300円~900円 | 約3,000円~5,000円 |
鍼灸(30分) | 約400円~1,200円 | 約4,000円~6,000円 |
往診料 | 約100円~300円 | 約1,000円~3,000円 |
※金額はあくまで目安です。事業者によって異なります。
8.2.2 キャンセル料はかかりますか?
キャンセル料については、各事業者によって規定が異なります。予約時間の直前や無断キャンセルの場合、キャンセル料が発生するケースが多いです。キャンセルポリシーを事前に確認し、やむを得ずキャンセルする場合は、できるだけ早く連絡するようにしましょう。
8.3 その他
8.3.1 施術を受けられない場合はありますか?
感染症、発熱、ケガなどがある場合は、施術を受けられない場合があります。また、妊娠中の方は、施術内容に制限がかかる場合があります。持病がある方や、その他気になることがある方は、事前に施術者にご相談ください。安全に施術を受けていただくために、健康状態について正確な情報を伝えることが重要です。
8.3.2 どんな事業者を選べば良いですか?
国家資格(あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師)を保有している施術者が在籍する事業者を選ぶことが大切です。また、実績や口コミなども参考に、信頼できる事業者を選びましょう。ホームページなどで施術内容や料金体系を確認し、不明点があれば問い合わせてみましょう。
その他、ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
9. まとめ
在宅マッサージと鍼灸は、寝たきりや歩行困難、慢性痛など、様々な体の不調を抱える方にとって、健康寿命を延ばす有効な手段となり得ます。特に、両者を併用することで、相乗効果が期待できます。費用面では保険適用も可能で、経済的な負担を軽減できます。訪問鍼灸マッサージは、自宅でリラックスして施術を受けられるため、継続しやすいというメリットも。ただし、施術スペースの確保や訪問エリアの確認など、事前に準備が必要です。国家資格保有者による施術を提供する、実績と信頼のある事業者を選び、安心して施術を受けて、健康な毎日を送りましょう。