春の不調を吹き飛ばせ!鍼灸でコロナ後遺症対策|倦怠感、呼吸苦、脱毛etc.

春になると、倦怠感や呼吸苦など、コロナ後遺症の症状が悪化する傾向があります。気温の変化や気圧の変動など、春の環境要因が自律神経を乱れやすくし、後遺症に悩まされる方が増えるのです。この記事では、WHOも効果を認めている鍼灸が、なぜコロナ後遺症に有効なのかを解説します。鍼灸は、自律神経の調整、血行促進、免疫力向上に働きかけ、つらい症状を緩和へと導きます。さらに、春の気候変動とコロナ後遺症の関係性や、鍼灸院での治療の流れ、自宅でできるツボ押しなどのセルフケア、食事や運動、睡眠といった日常生活でできる対策まで網羅的にご紹介します。この記事を読めば、コロナ後遺症を乗り越え、快適な春を迎えるための具体的な方法が分かります。つらい症状に一人で悩まず、鍼灸を取り入れた包括的なアプローチで、健やかな毎日を取り戻しましょう。

1. コロナ後遺症とは?

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)から回復した後も、様々な症状が長引く状態をコロナ後遺症、またはPost COVID condition(PCC)といいます。発症から数週間から数ヶ月、場合によってはそれ以上続くこともあり、日常生活に支障をきたすこともあります。医学的には、急性期の症状が治まってから12週間以上症状が継続する場合をコロナ後遺症と定義しています。

1.1 コロナ後遺症の症状

コロナ後遺症の症状は多岐にわたり、人によって症状の種類や程度が大きく異なります。代表的な症状は以下の通りです。

1.1.1 倦怠感

強い倦怠感は、コロナ後遺症で最も多く報告されている症状の一つです。日常生活に大きな影響を与え、仕事や家事などが困難になることもあります。疲労感や脱力感など、症状の感じ方も人それぞれです。微熱を伴う場合もあります。

1.1.2 呼吸苦

息切れや呼吸困難などの呼吸器系の症状もよく見られます。肺の機能低下や炎症が原因と考えられており、日常生活での動作や軽い運動でも息苦しさを感じる場合があります。咳が長引く場合もあります。

1.1.3 脱毛

コロナ感染後の脱毛は、感染から数ヶ月後に起こることがあります。これは、感染症による身体的ストレスや免疫反応の乱れが原因と考えられています。一時的な脱毛であることが多く、自然に回復することがほとんどです。

1.1.4 その他の症状

上記以外にも、様々な症状が報告されています。下記に症状をまとめました。

症状の種類 具体的な症状
神経系 頭痛、味覚・嗅覚障害、記憶力・集中力の低下、思考力の低下(ブレインフォグ)、睡眠障害、めまい、しびれ、不安感、抑うつ状態
循環器系 動悸、胸痛、血圧の変動
消化器系 腹痛、下痢、便秘、食欲不振
皮膚症状 発疹、かゆみ
その他 関節痛、筋肉痛、発熱、リンパ節の腫れ

1.2 コロナ後遺症で悩む人が増えている

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、コロナ後遺症で悩む人が増加しています。厚生労働省の調査によると、感染者の約10~20%が何らかの後遺症を経験しているという報告もあります。年代や性別、重症度に関わらず発症する可能性があり、社会的な問題となっています。また、症状が長期化するケースもあり、医療機関への負担も増大しています。治療法も確立されていない部分が多く、今後の研究が待たれます。

2. 鍼灸がコロナ後遺症に効果的な理由

新型コロナウイルス感染症の後遺症は、倦怠感、呼吸困難、脱毛、味覚・嗅覚障害、脳の霧、不安感など多岐にわたり、長期にわたって症状が続くことが報告されています。西洋医学的な治療法が確立されていない中、鍼灸はこれらの症状に効果を発揮する可能性があるとして注目を集めています。

2.1 WHOも認める鍼灸の効果

世界保健機関(WHO)は、鍼灸が様々な疾患に有効であることを認めており、コロナ後遺症の治療にも適用可能としています。WHOは鍼灸の有効性を示す臨床試験の結果を複数挙げており、特に疼痛管理、神経系疾患、精神疾患などへの効果を高く評価しています。コロナ後遺症の症状の一部にも、これらの疾患と共通するメカニズムが関与していると考えられており、鍼灸が有効である可能性が示唆されています。

2.2 自律神経を整える

コロナ後遺症の多くの症状は、自律神経の乱れと関連していると考えられています。鍼灸は自律神経系のバランスを調整する効果があり、交感神経と副交感神経の活動を最適化することで、倦怠感、不眠、動悸、息切れ、消化不良などの症状を改善する効果が期待できます。鍼灸治療によってリラックス効果を高め、ストレスホルモンの分泌を抑制することで、自律神経のバランスが整えられます。

2.3 血行促進効果

鍼灸は血行を促進する効果があり、全身の組織への酸素供給を向上させます。血行不良は、倦怠感、頭痛、めまい、冷え性などの症状を引き起こす可能性があり、コロナ後遺症の症状とも関連しています。鍼灸治療によって血行が促進されると、これらの症状の改善が期待できます。また、血行促進は組織の修復を促す効果もあるため、損傷を受けた組織の回復にも役立つと考えられています。

2.4 免疫力向上効果

鍼灸は免疫機能を調節する効果があり、免疫細胞の活性を高めることで、感染症への抵抗力を高める効果が期待できます。コロナウイルス感染後の免疫系の回復を促進し、再感染のリスクを低減する効果も期待されています。また、免疫力の向上は、炎症反応の抑制にもつながり、炎症による組織の損傷を防ぐ効果も期待できます。

効果 メカニズム 関連する後遺症
自律神経調整 交感神経と副交感神経のバランスを整える 倦怠感、不眠、動悸、息切れ、消化不良、不安感
血行促進 全身の組織への酸素供給を向上 倦怠感、頭痛、めまい、冷え性、痺れ
免疫力向上 免疫細胞の活性を高め、炎症反応を抑制 感染症への抵抗力低下、炎症による組織損傷

これらの効果に加え、鍼灸は副作用が少ないというメリットもあります。薬物療法とは異なり、身体への負担が少ないため、高齢者や持病のある方でも安心して受けることができます。 鍼灸は、コロナ後遺症の症状を包括的に改善する効果が期待できるため、西洋医学的な治療と併用することで、より効果的な治療が可能となるでしょう。

3. 春の不調とコロナ後遺症の関係

春は、気温の変化が激しく、自律神経が乱れやすい季節です。また、花粉や黄砂、PM2.5などの影響を受けやすく、アレルギー症状が悪化することもあります。これらの春の不調は、コロナ後遺症の症状を悪化させる可能性があります。

3.1 春の気候変動が後遺症を悪化させる?

春は、三寒四温と呼ばれるように、気温が大きく変動します。このような気温の変化は、自律神経のバランスを崩しやすく、コロナ後遺症の倦怠感、頭痛、めまい、動悸、息切れ、胸の痛み、味覚・嗅覚障害などの症状を悪化させる可能性があります。特に、低気圧が接近する際は、気圧の変化に対応できず、症状が悪化する方が多いため注意が必要です。

また、春は、風が強く、乾燥しやすい季節でもあります。乾燥は、呼吸器系の粘膜を乾燥させ、咳や痰、呼吸困難などの呼吸器症状を悪化させる可能性があります。コロナ後遺症で呼吸器症状のある方は、特に注意が必要です。

3.2 自律神経の乱れやすい春

自律神経は、体温調節や呼吸、消化、睡眠など、生命維持に欠かせない機能をコントロールしています。春は、気候の変化や環境の変化など、様々なストレスにさらされやすく、自律神経が乱れやすい季節です。自律神経の乱れは、コロナ後遺症の倦怠感、頭痛、めまい、不眠、食欲不振、不安感、抑うつ気分などの症状を悪化させる可能性があります。

さらに、春は、新しい環境に身を置く人も多く、精神的なストレスを感じやすい時期でもあります。ストレスは、免疫力を低下させ、コロナ後遺症の回復を遅らせる可能性があります

春の不調 コロナ後遺症への影響 対策
気温の変化 倦怠感、頭痛、めまい、動悸、息切れ、胸の痛みなどの悪化 服装で体温調節、温かい飲み物、湯船に浸かる
乾燥 咳、痰、呼吸困難などの呼吸器症状の悪化 マスクの着用、加湿器の使用、こまめな水分補給
花粉 くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどのアレルギー症状の悪化、倦怠感の増強 花粉症対策、抗アレルギー薬の服用
自律神経の乱れ 倦怠感、頭痛、めまい、不眠、食欲不振、不安感、抑うつ気分などの悪化 規則正しい生活、リラックスできる時間を作る、軽い運動
ストレス 免疫力低下、回復の遅延 ストレス発散、趣味の時間、十分な睡眠

上記のように、春の様々な要因がコロナ後遺症に影響を与える可能性があります。自身の体調変化に気をつけ、悪化する場合は医療機関への相談も検討しましょう。また、後述する鍼灸治療は、自律神経の調整や免疫力向上に効果が期待できるため、春の不調とコロナ後遺症の両方にアプローチできる有効な手段となるでしょう。

4. 鍼灸院でのコロナ後遺症治療の流れ

鍼灸院によって多少の違いはありますが、一般的なコロナ後遺症に対する鍼灸治療の流れは以下の通りです。

4.1 問診・カウンセリング

まずは、現在の症状や既往歴、生活習慣などについて詳しくお話を伺います。コロナ後遺症の症状は多岐に渡るため、倦怠感、呼吸苦、脱毛、味覚・嗅覚障害、胸の痛み、動悸、不安感、睡眠障害、集中力の低下など、気になる症状を全てお伝えください。 また、いつから症状が現れたのか、どのような時に症状が悪化するのかなど、具体的な状況についても詳しくお伝えすることで、より適切な治療を受けることができます。西洋医学での検査結果や服用中のお薬があれば、それも持参しましょう。

4.2 脈診・舌診

東洋医学では、脈や舌の状態から体内の状態を診る「脈診」「舌診」を行います。脈診では、脈の速さ、強さ、リズムなどを診て、体内の気血水のバランスや臓腑の機能を判断します。 舌診では、舌の色、形、苔の状態などを診て、体内の状態を総合的に判断します。これらの情報は、鍼灸治療の重要な指標となります。

4.3 施術

問診、脈診、舌診の結果を総合的に判断し、一人ひとりの症状に合わせたツボを選び、鍼やお灸で刺激を与えます。使用する鍼は使い捨ての極細の鍼なので、痛みはほとんど感じません。 お灸も温灸を用いることが多く、やけどの心配はありません。施術時間は、症状や体質によって異なりますが、30分~1時間程度が目安です。

施術方法 効果
鍼治療 ツボを刺激することで、気の流れを整え、痛みや痺れなどの症状を緩和します。
お灸治療 ツボを温めることで、血行を促進し、冷えや痛みを改善します。

コロナ後遺症の症状に合わせて、自律神経の調整、免疫力の向上、血行促進、炎症抑制などを目的とした施術を行います。 例えば、倦怠感には足の三里や合谷、呼吸苦には肺兪や膻中、脱毛には百会や腎兪などのツボが用いられることがあります。鍼灸師は、症状に合わせて適切なツボを選び、施術を行います。

4.4 アフターケア

施術後は、日常生活で気を付けることや、自宅でできるセルフケアの方法などについてアドバイスを受けることができます。鍼灸治療の効果を持続させるためには、規則正しい生活習慣を心がけ、バランスの取れた食事を摂ることが大切です。 また、症状によっては、定期的な鍼灸治療が必要となる場合もあります。施術後の体の変化や気になることなどがあれば、次回の来院時までに鍼灸師に相談しましょう。

治療頻度は、症状の重さや体質によって異なりますが、初期は週に1~2回、症状が落ち着いてきたら月に1~2回程度が目安です。 鍼灸師と相談しながら、最適な治療頻度を見つけていきましょう。

5. コロナ後遺症に悩む方におすすめの鍼灸院の選び方

コロナ後遺症の治療に鍼灸を取り入れたいけれど、どの鍼灸院を選べば良いのか分からない方も多いのではないでしょうか。最適な鍼灸院選びは、治療効果を高める上で非常に重要です。そこで、コロナ後遺症に悩む方に向けて、鍼灸院選びのポイントを詳しく解説します。

5.1 実績豊富な鍼灸院を選ぶ

コロナ後遺症の治療実績が豊富な鍼灸院を選ぶことは、安心感に繋がります。ホームページや口コミサイトなどで、実際にコロナ後遺症の治療を受けた方の声を確認しましょう。治療経験の多さは、症状への理解度や適切な施術に繋がる可能性が高いです。症例数や治療期間、改善率なども参考にすると良いでしょう。

5.2 国家資格保有の鍼灸師がいるか確認

鍼灸師は国家資格が必要です。厚生労働省が認可した国家資格「はり師」「きゅう師」の免許を保有している鍼灸師が施術を行う鍼灸院を選びましょう。無資格者による施術は、思わぬ健康被害に繋がる恐れがあります。ホームページなどで資格の有無を確認するか、直接問い合わせて確認しましょう。

5.3 清潔感のある鍼灸院を選ぶ

鍼灸治療では、針を使用するため衛生管理が非常に重要です。院内が清潔に保たれているか、使い捨ての針を使用しているかなどを確認しましょう。感染症対策が徹底されている鍼灸院を選ぶことで、安心して治療を受けることができます。ホームページで院内の写真を確認したり、見学が可能であれば実際に訪れて清潔感を確かめるのも良いでしょう。

5.4 アクセスしやすい鍼灸院を選ぶ

通院しやすい立地にある鍼灸院を選ぶことも大切です。自宅や職場から近い、駅チカなど、継続して通いやすい場所にあると、治療を続けやすくなります。特に、コロナ後遺症で倦怠感がある方は、通院の負担が少ない鍼灸院を選ぶと良いでしょう。

5.5 得意とする治療法を確認する

鍼灸院によって、得意とする治療法や専門分野が異なります。自分の症状に合った治療法を提供している鍼灸院を選びましょう。例えば、自律神経の乱れに効果的な鍼灸、免疫力向上に特化した鍼灸など、様々な治療法があります。ホームページなどで鍼灸院の特徴を調べたり、電話で問い合わせて確認してみましょう。

5.6 費用体系を確認する

鍼灸院によって、施術費用は異なります。初診料、施術料、保険適用可否などを事前に確認し、予算に合わせて選びましょう。ホームページに料金表が掲載されている場合もありますが、不明な点は電話やメールで問い合わせて確認しておくと安心です。

5.7 セカンドオピニオンも検討する

複数の鍼灸院に相談し、セカンドオピニオンを求めることも有効です。それぞれの鍼灸院の治療方針や費用などを比較検討することで、自分に最適な鍼灸院を見つけることができます。

5.8 様々な条件で比較検討

以上のポイントを踏まえ、以下の表で比較検討してみましょう。

項目 理想的な鍼灸院 確認方法
コロナ後遺症の治療実績 豊富 ホームページ、口コミサイト、問い合わせ
鍼灸師の資格 国家資格保有 ホームページ、問い合わせ
衛生管理 徹底されている ホームページ、見学、問い合わせ
アクセス 良好 ホームページ、地図アプリ
得意とする治療法 症状に合致 ホームページ、問い合わせ
費用 予算内 ホームページ、問い合わせ

自分に合った鍼灸院を選び、適切な治療を受けることで、コロナ後遺症の症状改善を目指しましょう。

6. 自宅でできるセルフケア

つらいコロナ後遺症の症状。少しでも楽になりたい、そんな方のために、自宅でできるセルフケアをご紹介します。鍼灸院での治療と併用することで、より効果を実感できるでしょう。

6.1 ツボ押しで症状緩和

ツボ押しは、いつでもどこでも手軽に行えるセルフケアです。指の腹を使って、気持ち良いと感じる程度の強さで押しましょう。呼吸を止めずに、ゆっくりと深呼吸しながら行うのがポイントです。1つのツボにつき、3~5秒押して、3~5秒離す、という動作を5~10回繰り返します。

6.1.1 倦怠感に効くツボ

ツボ名 位置 効果
合谷(ごうこく) 親指と人差し指の骨の交わる部分の少し人差し指側 全身の気の流れを整え、倦怠感を和らげる効果があります。
足三里(あしさんり) 膝のお皿の外側、指4本分下のくぼみ 胃腸の働きを良くし、疲労回復を促します。
湧泉(ゆうせん) 足の裏、足の指を曲げた時にできるくぼみ 腎臓の働きを高め、エネルギー不足を補います。

6.1.2 呼吸苦に効くツボ

ツボ名 位置 効果
天突(てんとつ) 胸骨の上端、喉仏のすぐ下にあるくぼみ 呼吸器系の不調を改善し、呼吸を楽にします。
膻中(だんちゅう) 左右の乳首を結んだ線の中央 胸部の緊張を和らげ、呼吸を深くします。
肺兪(はいゆ) 肩甲骨の内側、第3胸椎と第4胸椎の間 肺の機能を高め、呼吸をスムーズにします。

6.1.3 脱毛予防に効くツボ

ツボ名 位置 効果
百会(ひゃくえ) 頭のてっぺん、左右の耳の穴を結んだ線と、眉間から鼻を通って後頭部へ伸びる線の交点 自律神経を整え、頭皮の血行を促進します。
角孫(かくそん) 耳の付け根の上部、髪の生え際にあるくぼみ 頭皮の血行を促進し、髪の成長を促します。
風池(ふうち) 後頭部、髪の生え際の外側、盆のくぼみのやや外側 首や肩のこりをほぐし、頭皮への血流を改善します。

6.2 春の養生法

春は気候変動が激しく、自律神経が乱れやすい季節です。コロナ後遺症の症状も悪化しやすいため、以下の点に注意して過ごしましょう。

  • 衣類で体温調節:重ね着をして、気温の変化に対応できるようにしましょう。特に朝晩の冷え込みに注意が必要です。
  • バランスの良い食事:旬の食材を積極的に摂り、栄養バランスを整えましょう。特に、免疫力を高めるビタミンCやビタミンDを意識して摂取することが大切です。
  • 適度な運動:ウォーキングやヨガなど、軽い運動で血行を促進し、自律神経を整えましょう。無理のない範囲で行うことが大切です。
  • 質の高い睡眠:睡眠不足は免疫力の低下につながります。規則正しい生活を心がけ、十分な睡眠時間を確保しましょう。アロマオイルやハーブティーなどを活用するのもおすすめです。
  • リラックス:ストレスは自律神経のバランスを崩し、コロナ後遺症の症状を悪化させる要因となります。好きな音楽を聴いたり、読書をしたり、リラックスできる時間をつくりましょう。ぬるめのお風呂にゆっくり浸かるのも効果的です。

これらのセルフケアを実践することで、つらいコロナ後遺症の症状を少しでも和らげ、快適な春を過ごせるようにしましょう。症状が重い場合や、セルフケアで改善が見られない場合は、医療機関を受診するようにしてください

7. 鍼灸と併用したいコロナ後遺症対策

鍼灸治療の効果を最大限に引き出し、コロナ後遺症からの回復を促進するためには、日常生活におけるセルフケアも重要です。ここでは、鍼灸と併用することで相乗効果が期待できる3つの対策をご紹介します。

7.1 栄養バランスの取れた食事

コロナ後遺症からの回復期には、免疫力の向上や組織の修復を促す栄養素をバランス良く摂取することが大切です。特に、タンパク質、ビタミン、ミネラルは積極的に摂り入れましょう。和食中心の食事を心がけ、旬の食材を積極的に取り入れると、自然とバランスの良い食事になります。

免疫力を高めるビタミンCは、柑橘類、キウイフルーツ、ブロッコリーなどに多く含まれています。また、抗酸化作用のあるビタミンEは、アーモンド、アボカド、かぼちゃなどに豊富に含まれています。さらに、粘膜を強化するビタミンAは、レバー、うなぎ、にんじんなどに多く含まれています。

具体的な献立の例としては、朝食はご飯、味噌汁、焼き魚、ほうれん草のおひたし、納豆など。昼食は蕎麦、野菜の天ぷら、きんぴらごぼうなど。夕食は肉じゃが、サラダ、ひじきの煮物、味噌汁など、バランスを意識した食事を心がけましょう。

栄養素 役割 多く含まれる食品
タンパク質 免疫細胞や組織の修復に必要 肉、魚、卵、大豆製品
ビタミンC 免疫力向上、抗酸化作用 柑橘類、キウイフルーツ、ブロッコリー
ビタミンE 抗酸化作用、血行促進 アーモンド、アボカド、かぼちゃ
ビタミンA 粘膜の強化、免疫力向上 レバー、うなぎ、にんじん
亜鉛 免疫機能の維持、味覚障害の改善 牡蠣、牛肉、アーモンド

7.2 適度な運動

コロナ後遺症で倦怠感や呼吸苦がある場合は、激しい運動は避け、無理のない範囲で体を動かすことが重要です。ウォーキングやヨガ、ストレッチなど、軽い運動から始め、徐々に運動強度を上げていきましょう。適度な運動は血行促進や自律神経の調整に役立ち、心身のリフレッシュにも繋がります。運動を行う際は、体調に気を配り、無理をしないようにしましょう。自分のペースで継続することが大切です。例えば、近所の公園を15分ほど散歩する、ラジオ体操を行う、軽いストレッチを10分間行うなど、日常生活に取り入れやすい運動から始めてみましょう。

7.2.1 運動時の注意点

  • 体調が悪い時は無理に運動しない
  • 水分補給をこまめに行う
  • 激しい運動は避ける
  • 自分のペースで継続する

7.3 質の高い睡眠

睡眠不足は免疫力の低下や自律神経の乱れに繋がるため、質の高い睡眠を確保することが重要です。睡眠中は、成長ホルモンの分泌が促進され、体の修復が行われます。毎日同じ時間に寝起きする、寝る前にカフェインを摂取しない、寝る1時間前にはスマートフォンやパソコンの使用を控えるなど、睡眠の質を高める工夫をしましょう。寝室の環境を整えることも大切です。室温を快適な温度に保ち、遮光カーテンを使用して光を遮断し、静かな環境を作ることで、より深い睡眠を得ることができます。アロマオイルやリラックス効果のある音楽なども効果的です。

7.3.1 睡眠の質を高めるための具体的な方法

  • 毎日同じ時間に寝起きする
  • 寝る前にカフェインを摂取しない
  • 寝る1時間前にはスマートフォンやパソコンの使用を控える
  • ぬるめのお風呂にゆっくり浸かる
  • 寝室の温度や湿度を快適に保つ
  • リラックスできる音楽を聴く
  • アロマオイルを使用する

これらの生活習慣を改善することで、鍼灸治療の効果を高め、コロナ後遺症からの回復をスムーズに進めることができます。焦らず、自分の体と向き合いながら、じっくりと取り組んでいきましょう。

8. まとめ

春は気候変動が激しく、自律神経が乱れやすいため、コロナ後遺症の症状が悪化しやすい時期です。倦怠感、呼吸苦、脱毛など、様々な症状に悩まされている方も多いのではないでしょうか。この記事では、WHOも効果を認めている鍼灸が、コロナ後遺症に効果的な理由を解説しました。鍼灸は自律神経を整え、血行を促進し、免疫力を向上させる効果があります。また、春の不調とコロナ後遺症の関係性についても解説し、鍼灸院での治療の流れや、自宅でできるセルフケア、鍼灸と併用したい対策についても紹介しました。

コロナ後遺症でお悩みの方は、実績豊富な鍼灸院を選び、国家資格保有の鍼灸師による施術を受けるようにしましょう。清潔感があり、アクセスしやすい鍼灸院を選ぶことも重要です。自宅では、ツボ押しや春の養生法を実践し、栄養バランスの取れた食事、適度な運動、質の高い睡眠を心がけることで、症状の緩和が期待できます。つらい症状が続く場合は、我慢せずに医療機関や鍼灸院に相談し、適切な治療を受けるようにしてください。

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